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INTRODUCTION

韓国を代表する名優ソル・ギョング&チャン・ドンゴン 名匠 『八月のクリスマス』『危険な関係』ホ・ジノ監督とタッグを組んだ衝撃作
弁護士の兄と医者の弟。それぞれに美しい妻を持ち、高校生の娘・息子を育て、何不自由ない満ち足りた生活を送っていた。
だがある日突然、2人は子供たちに関する恐るべき秘密に直面し、家族の運命が狂いはじめる。
監督は、『八月のクリスマス』で商業長編監督デビューするなり韓国映画ニューウェイブの始まりをいち早く世界に告げたホ・ジノ。その演出力への絶大な信頼から数多の俳優たちが出演を嘱望してきたホ・ジノの最新作『満ち足りた家族』では、家族間の親密な描写を細やかに積み重ねながら、人間の心理の奥底に潜む淀みや揺れ動きを緻密に、衝撃的に描きあげた。
キャストにソル・ギョング、チャン・ドンゴン、キム・ヒエ、クローディア・キムら韓国映画界を代表する名優が揃い、
ホ・ジノならではの細やかで陰影に富む心理描写をさらに究め、自身の最高峰とも呼ぶべき傑作に結実させた。
2023年秋のトロント国際映画祭でワールドプレミアされた『満ち足りた家族』は、その好評が瞬く間に伝わり、
以後2024年秋までの約1年間で20前後の映画祭に入選するという快挙も達成。
完璧な美学を築き上げたホ・ジノという才能に世界中から熱い視線が注がれている。

STORY

兄ジェワン(ソル・ギョング)は、道徳よりも物質的な利益を優先して生きてきた弁護士だ。
仕事のためなら、殺人犯の弁護でさえも厭わない。
年下の2人目の妻ジス(クローディア・キム)や10代の娘らと共に豪華マンションに住み、
家事は家政婦がこなす誰もがうらやむ暮らしだ。
一方、小児科医として働くジェギュ(チャン・ドンゴン)は、
どんな時にも道徳的で良心的であることを信念に生きてきた。
年長の妻ヨンギョン(キム・ヒエ)と10代の息子と共に住む彼は、
老いて痴呆気味になった母の介護にも献身的に当たり、品行方正な日々を送る。
まったく相容れない信念に基づいて生きてきた兄弟。
しかし2人は、それぞれの妻を伴って月に1回、
高級レストランの個室に集い、ディナーを共にする。
レストランではお得意様であるジェワン夫妻が常に優先され、
兄弟家族同士の会話はどこかぎこちない。
ディナーが行われた夜、時を同じくある事件が起こり、
満ち足りた日々を送る家族が想像だにしなかった衝撃の結末を招き寄せる―。

STAFF

監督:ホ・ジノ

1963年8月8日生まれ。大学で哲学を学んだ後、会社員生活を経て、ポン・ジュノらを輩出したKAFA(韓国映画アカデミー)で映画を学ぶ。1998年、ハン・ソッキュ、シム・ウナを主演に起用した『八月のクリスマス』で長編監督デビュー。カンヌ映画祭批評家週間に入選したほか、国内では青龍映画賞最優秀作品賞に輝くなど、一躍韓国新世代監督の最注目株に躍り出た。その後の監督作品に、『春の日は過ぎゆく』(01)、『四月の雪』(05)、『ハピネス』(07)、『きみに微笑む雨』(09)、『危険な関係』(12)、『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』(16)、『世宗大王 星を追う者たち』(19)など。2021年には、チョン・ドヨンを主演に迎え、初のシリーズドラマ監督作「LOST 人間失格」を手がけた。堤川国際音楽映画祭の実行委員長を務めていた時期もある。